ネットの誹謗中傷!削除依頼の書き方をご紹介

  • 2018.11.20
ネットの誹謗中傷!削除依頼の書き方をご紹介

インターネットの掲示板には日々、さまざまな書き込みがされています。有意義な書き込みがある一方で、他人を誹謗中傷する書き込みもあります。

 この記事では、掲示板で誹謗中傷の被害を受けた場合の、削除依頼の書き方をご紹介します。

掲示板とは?

 ネット上の掲示板は「電子掲示板」(BBS)とも言い、書き込みをしたり、閲覧したりすることができます。
 掲示板では、テーマ毎に情報交換や会話をすることができ、ユーザー同士が交流を図ることができます。

掲示板で誹謗中傷とは?

 ネット上の掲示板は、好きなことを自由に書き込むことが可能です。また、匿名で利用できるため、他人への誹謗中傷が書き込まれることもあります。

 誹謗中傷とは、他人の悪口を徹底的に言うことを指します。つまり、他人の社会的な名誉を傷つけたり、侮辱したりするような悪口のことです。

掲示板は削除ができる!?

 多くの掲示板では、利用規約で誹謗中傷する書き込みを禁止しています。また、誹謗中傷は、「名誉毀損罪」(注釈1)「侮辱罪」(注釈2)「プライバシー権の侵害」(注釈3)など法律違反となる可能性があります。法律違反と思われる書き込みは、その旨を主張して書き込みの削除を求めることができます。

書き込みの削除依頼の方法

 掲示板の書き込みの削除は、サイト内の「お問い合わせ」やメールで行うことができます。
 以下、主要掲示板2つの削除方法をお伝えします。

「5ちゃんねる」(旧2ちゃんねる)

巨大掲示板「5ちゃんねる」(旧2ちゃんねる)はメール(meiyokison@5ch.net)で削除を依頼します。

 メールの件名は「削除申し立て」と書きます。
 本文には下記の内容を記載します。

◆削除したい書き込みが掲載されている「URL」
◆削除したい書き込みの「レス番号」
◆削除したい理由
◆削除したい理由の根拠となる資料
◆身分証(免許証、パスポートなど)

ホスラブ

 水商売に特化した掲示板「ホスラブ」は、サイト内の地域別トップページ画面下方にある「削除依頼フォーム」から行います。

◆スレッド番号
◆レス番号
◆削除理由

 削除依頼フォームには、上記3つを記載します。

削除依頼の書き方

 削除を依頼する際の重要なポイントは、削除理由に法的な根拠を示すことです。
 誹謗中傷で該当しやすいのは、「名誉毀損罪」(注釈1)「侮辱罪」(注釈2)「プライバシー権の侵害」(注釈3)です。つまり、削除理由の法的根拠として、書き込みの内容が名誉毀損などの法律に違反していると明記しなければなりません。

名誉毀損罪(注釈1)

 「名誉毀損」とは、不特定多数の人が知り得る状況下で、他人の社会的な評価を下げるような言動を行うことです。「名誉毀損罪」(刑法230条)は、3年以下の懲役または50万円以下の罰金と定められています。

侮辱罪(注釈2)

 「侮辱」とは、他人を馬鹿にしたような言動を指します。例えば、「バカ」「ブス」「頭悪い」などの言葉が挙げられ、「侮辱罪」(刑法231条)に該当する可能性があります。

プライバシー権の侵害(注釈3)

 「プライバシー権」とは、プライベートな部分を他人に勝手に公表されない権利です。
 例えば、リベンジポルノはプライバシー権の侵害に該当します。つまり、プライバシーには、個人の性的な部分や恋愛関係が含まれます。また、病気や病歴、逮捕歴などもプライバシーの範囲内と考えられます。

削除を依頼する理由の例文

 削除を依頼する際、どのような書き方で削除理由の法的な根拠を示せばよいのでしょうか。
 以下、書き方の例文です。

名誉毀損の例文

【部下と社内不倫していると書き込まれた場合】

「私の部下は全員が男性のため、部下との不倫は考えにくいと思われます。社内不倫という社会的評価を下げるような書き込みは名誉毀損になります。」

侮辱の例文

【ブスと書き込まれた場合】

「ネットの掲示板という不特定多数の人が見ることのできる場で、『ブス』と軽視するような書き込みは侮辱罪に該当します」

プライバシー権の侵害の例文

【性病で通院していることを書き込まれた場合】

「他人の病歴を勝手に公表することはプライバシーの侵害です。私が性病にかかっていることを無断でネットの掲示板に書き込む行為はプライバシー権の侵害に該当しますので削除してください。」

掲示板でよくある誹謗中傷の事例

 ネットの掲示板というと、巨大掲示板の「5ちゃんねる」、「爆サイ」などさまざまなテーマを扱うサイトから水商売に特化した「ホスラブ」、転職や就職のための企業情報に特化した「転職会議」や「カイシャの評判」などがあります。

 「ホスラブ」の場合、水商売に特化した掲示板のため、ホストクラブやキャバクラ、風俗店などの情報を中心に書き込まれています。
 これらの水商売は、他の接客業よりも客との距離が近く、従業員同士の売上競争もあるためか、従業員への誹謗中傷が後を絶ちません。

 「枕営業」「性病」など性的な言葉での誹謗中傷は、名誉毀損やプライバシー権の侵害に該当する可能性があります。また、従業員の顔や姿の写真が掲載されているケースもあり、他人の写真を無断でネットに載せると「肖像権の侵害」(注釈4)にあたる場合があります。

 「転職会議」や「カイシャの評判」などの企業情報に特化した転職サイトの場合、「ブラック企業」や「ワンマン経営」、「パワハラ横行」などの言葉で誹謗中傷されるケースがあります。
 これらは、場合によっては名誉毀損となる可能性があります。

(注釈4)
 「肖像権」とは、他人に勝手に顔や姿を、写真や映像で撮られ、それを無断で公表されない権利のことです。

ネットに強い弁護士に相談!

 ネットの掲示板は、匿名で自由に書き込みができることで多くの利用者を抱えています。好きな時、好きな場所で、好きな情報を見ることができる便利なサイトですが、一方で誹謗中傷の被害を受け、苦しんでいる人も存在します。

 相手の顔や本名がわからない匿名での誹謗中傷は、問題の解決に向けての一つのハードルとなります。ですが、そのような問題はネットのトラブルに強い弁護士に相談することで解決へと向かう可能性が高くなります。

 
2002年に施行されたプロバイダ責任制限法では、ネットのトラブルで相手が匿名の場合、「発信者情報開示請求」という手続きで氏名や住所などの個人情報を特定する方法が認められています。
 この手続を行うためには、法律の知識も必要になるため、弁護士に相談した上で行動することをおすすめします。

 いわれなき誹謗中傷に悩んだら、まずは弁護士に相談してみることが、問題解決への一番の近道です。