ネットで商標権を侵害された時の対処法!

  • 2018.10.23
ネットで商標権を侵害された時の対処法!

さまざま情報が溢れるインターネット。匿名性が高く、インターネットの環境が整えば誰もが自由に利用でき、現代の人々の生活に欠かせない存在となっています。

 しかし、自由すぎるが故に、多くのトラブルも発生しています。

「商標権」とは?

 「商標権」とは、自社の商品と他者の商品を区別するためのマークを独占使用できる権利のことです。権利は特許庁に申請します。

 申請した後、特許庁で審査が行われ、通過すると商標権が登録されます。有効期限は10年間です。申請することで何度も更新できますが、その都度に印紙代などの料金がかかります。

 特許庁に商標登録を求める際には、種類があります。以下の通りです。

文字商標

 「文字商標」とは、企業名や商品名を対象にした商標です。
 例えば、「SONY」や「レクサス」は、商標登録されているため無断で使用することはできません。また、「宅急便」は、クロネコヤマトの「ヤマト運輸」の商標登録です。本来は「宅配便」と表記します。

図形商標

 「図形商標」とは、マークやキャラクターなどイラストで表現されたロゴが対象の商標です。
 例えば、「クロネコヤマト宅急便」の黒ネコのロゴは商標登録されているため、無断で使用することはできません。

記号商標

 「記号商標」とは、屋号や紋章などが対象で、文字を図案化した商標です。

 例えば、「キッコーマン」の「六角形に萬」のロゴは、商標登録されているため、無断で使用することはできません。

文字と図形が結合した商標

 「文字と図形が結合した商標」とは、文字、図形、記号、立体の商標を組み合わせて登録することです。

立体商標

 「立体商標」とは、文字や図形ではなく、立体的な造形物を対象にした商標です。

 例えば、「不二家」のペコちゃん、「ケンタッキーフライドチキン」のカーネルおじさんの像が店舗の前に立っていることを見たことがある人は多いことでしょう。この像は、立体商標として登録されています。

商標が似ていると「不正競争防止法」に違反する可能性

 「不正競争防止法」とは、同業者の不正な競争を防止する目的の法律です。
 例えば、上記で記載した商標の酷似、商品形態を真似するなどの行為が禁止されています。

 違反すると、相手から裁判所に訴えられる可能性があり、損害賠償の請求や自社の商標や商品形態の変更が命じられることが考えられます。

商標権をめぐるトラブル

 誰もが一度は耳視にしたことのある有名な企業名、有名な商品(サービス)名のほとんどがすでに商標登録がされています。
 そのため、知らずに無断で使用すると、責任を問われることになりかねません。そして、過去にそのようなトラブルは多く発生しています。

商標権トラブルの事例

 お伝えしているように商標権は、その権利を持つ団体(企業)や個人が独占して使用できます。
 ですが、ネット上でその権利を侵害する行為が多く見受けられます。
 以下は、ネット上で発生した商標権侵害の事例をご紹介します。

「面白い恋人」事件

【概要】
 北海道のお土産で知られるお菓子「白い恋人」。このパロディとして、多くの人気お笑いタレントを抱える吉本興業が、「面白い恋人」という名前のお菓子を販売。これが「白い恋人」の商標権を侵害しているとして製造元の石屋製菓が、吉本興業に対して販売差し止めを求めて裁判を起こしました。

【結果】
 「白い恋人」の石屋製菓は、「面白い恋人」の吉本興業に対して、関西地区のみの販売という条件で、双方は和解が成立しています。

人気コーヒー店の看板をめぐる争い

【概要】
 コーヒーチェーンの「スターバックス」が、同業の「エクセルシオールカフェ」の看板が、自社と似ていることで使用差し止めを求めて裁判を起こしました。

【結果】
 エクセルシオールカフェが、ロゴの帯部分の色を変更するなどの対応をすることで、双方和解が成立しています。

ネットでの商標権侵害

 商標権によるトラブルは、ネット上でも発生しています。

「車の110番」事件

【概要】
 車両の整備業者が「中古車(くるま)の110番」と商標登録していたところ、同業者が「車の110番」とネットに記載していることが判明。商標権を侵害されたとして裁判を起こしました。

【結果】
 「車の110番」は、「中古車の110番」の商標登録前からネットに記載していましたが、商標権を有していなかったため、敗訴が確定しています。

商標権のトラブルは弁護士に相談!!

 商標権のトラブルは、誰もが被害者、加害者になる可能性があります。

 権利を有していれば被害者になることは考えられます。また、商標登録されていることを知らずに真似てしまったり、無断で使用してしまったりすると、加害者になることが想定されます。

 トラブルを抱えてしまった場合、まずは弁護士に相談することをオススメします。弁護士にはそれぞれ得意とする分野があります。もちろん、商標権に関するトラブル解決にも精通する弁護士が存在します。

 また、ネット上で商標権に関するトラブルに遭った場合、ネットに強い弁護士の力を借りるという解決方法も良いでしょう。
 ネットは匿名性が高いため、トラブルになっている相手の顔や名前がわからないケースが多いことが現状です。さらに、ITに関する知識も必要です。

 その分野での経験が豊富な弁護士に相談することによって、スムーズな解決が図れることが予想されます。