従業員の炎上でイメージダウンを防ぐ!社内向けのSNSポリシーを作成しよう

  • 2019.02.05
従業員の炎上でイメージダウンを防ぐ!社内向けのSNSポリシーを作成しよう

企業が自社の商品やサービスをPRするツールとしてSNSを利用するケースがあります。公式アカウントや従業員の個人アカウントでのプロモーション活動がさかんに行われていますが、その行為は常に「炎上」というリスクと隣合わせとも言えます。

 この記事では、SNSの炎上を防ぐために、従業員にどのような教育を行えば良いのかをお伝えします。

「ソーシャルメディアポリシー」とは?

 「ソーシャルメディアポリシー」(SNSポリシー)とは、一言で言うと企業がSNSの運用方針を定めるルールのことです。
 SNSを運用する際のルールを定めることで、炎上などのリスクを防ぐことを目的にしています。

ソーシャルメディアポリシーが適用されるアカウントの範囲

 ソーシャルメディアポリシーで定めたルールの対象になるアカウントは、企業の公式アカウントをはじめ、従業員個人のアカウントに及ぶことがあります。

 企業の公式アカウントの運用にルールを設けることは当然とも言えることでしょう。しかし、従業員の個人アカウントにもルールを設ける企業があります。

 SNSの炎上は、企業の公式アカウントではなく、従業員の個人アカウントで発生するケースが多くあります。

従業員の個人アカウントが炎上した事例

■新潟日報勤務の男性が弁護士を誹謗中傷

 地方新聞社・新潟日報に勤務する50代の報道部長(当時)の男性が、新潟水俣病訴訟弁護団長の弁護士に対して、Twitterで誹謗中傷を繰り返していた問題があります。

 「お前の赤ん坊を、豚のエサにしてやる!」「こいつを自殺させるのが、当面の希望
」などと男性が投稿。匿名のアカウントではありましたが、投稿内容から報道部長の男性ではないかと指摘があり、その後本人が認め謝罪しました。

 新聞社の報道部長という立場で、多くの社会経験を積んだ年齢の男性が、SNSに他人を傷つける酷い言葉をツイートしていたことに批判が集まりました。

従業員のプライベートアカウントが企業のイメージダウンに

 新潟日報の報道部長が引き起こした炎上事例からは、従業員のプライベートアカウントでの炎上が、勤務する企業の大きなイメージダウンとなることがわかります。

 例えば、この炎上事例が個人経営の小さな企業に勤務する従業員が引き起こしたと仮定してみましょう。企業のイメージが大きく損なわれることで、顧客が減り、倒産に追い込まれる可能性は、決して0%ではありません。
 
実際に、過去には学生アルバイトが引き起こしたSNS炎上が引き金となり、閉店に追い込まれた飲食店があります。

 では、従業員のプライベートアカウントの炎上を防ぐには、どのような対策をとばよいのでしょうか。

炎上対策にソーシャルメディアポリシー

 ソーシャルメディアポリシーにどのようなルールを取り入れればよいのでしょうか。
 少なくとも以下の3つを明確に定めることで、炎上対策となります。

■社外秘情報の投稿禁止

 企業には必ず社外秘情報があります。経営戦略、営業戦略、顧客の個人情報など、社外に漏らしてはならない情報は、SNSに掲載してはいけません。

■誹謗中傷の禁止

上司や同僚、取引先など他人への誹謗中傷は、企業の大きなイメージダウンとなり得ます。他人を傷つけるような投稿内容ではないか、細心の注意を払う必要があります。

■著作権や商標権に関する注意事項

 著作権や商標権を侵害する行為も企業の大きなイメージダウンにつながる可能性があります。
 例えば、他人のブログに掲載されている写真を無断で転載したり、他社のロゴマークを無断で使用したりすることは、著作権や商標権の侵害に該当することが予想されます。

他社のソーシャルメディアポリシーを参考にする

 ソーシャルメディアポリシーを作成するにあたり、他社のルールを参考にすることも良いでしょう。
 自社のソーシャルメディアポリシーを公式サイトなどネット上に掲載している企業もあります。

インテルのソーシャルメディアポリシー

 半導体メーカー・インテルが公式サイトに掲載しているソーシャルメディアポリシー。自社の従業員のみならず、「インテルと契約関係にあるか、配置されている、またはインテルから報酬を受けているソーシャルメディア専門家」と記し、インテルとビジネスに関連したSNSアカウントも監視していると明記しています。

 以下、インテルが設けているソーシャルメディアポリシーの一部です。

 2.保護
率直であろうとして、インテルの機密情報や営利的言論に関する法的ガイドライン、そしてあなた自身のプライバシーを侵害しないようにしてください。改めて言うまでもなく、オンラインでの行動はすべて記録されています。インターネットでの書き込みはすべて公開され、検索可能になることを忘れないでください。あなたの書く内容は究極的にはあなたの責任です。
•秘密厳守:インテル社内の機密情報は絶対に漏らしてはいけません。LinkedIn* に職務記述書を投稿する場合、機密性の高い製品情報を記入しないようにしましょう。機密情報に該当するかどうか不明な場合は、インテルの PR またはグローバル・コミュニケーションズ・グループに問い合わせてください。機密情報項目としては、訴訟関連情報、非公開の財務情報、発表前の製品情報などがあります。ブランド、商標、著作権、公正使用、企業秘密についても尊重してください。機密に抵触すると思われる場合は、公開は控えてください。

•同業他社やインテルに対して公平性を欠く態度を取らない: フェアプレーに徹してください。すべての記述は真実で、語弊がなく、主張内容は根拠があり、承認をとっていなければなりません。

•「シェア」は慎重に: いったん「シェア」をクリックしてしまうと、通常は元に戻すことができません。常に冷静な判断力を働かせることで、コンテンツの歯切れもよくなり、読み手にふさわしい情報を発信できるようになります。
3.常識判断
「イメージがすべて」です。オンラインのソーシャル・ネットワークでは、公共か個人か、仕事か趣味かの区別は明白ではありません。インテル社員であると告げるだけで、専門家としてのあなたのイメージとインテルのイメージを作り出すことになります。皆が誇れるように配慮してください。

•付加価値のある情報の発信:言葉はいたるところに溢れています。コンテンツは役立つもので、考えさせる内容でなければなりません。また、オンラインといえども実際の会話と何ら違いはありません。コンテンツを投稿する際はコメントを歓迎し、読者との対話を通じてコミュニティーを形成するよう心がけてください。同じトピックについて書いている他のユーザーを引用したり、自身のコンテンツの共有を許可することで、会話を広げることもできます。

•*誇張しない: プロセッサーのベンチマークや比較を行う場合、あらゆる記事やメッセージ にはFTC が指示する免責条項を記載します。ソーシャルメディアの投稿記事中では、自分たちの製品は最小 / 最速 / 最高のパフォーマンスを発揮するといった表現の使用を避けましょう。そうした表現は専門家にまかせます。

•しくじった?間違ったことをしたら、誤りを認めましょう。率直に認めて、すぐに訂正しましょう。ブログに投稿している場合は、前の投稿内容を訂正することができます。この場合は、訂正したことを明記してください。

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