ホストラブ(ホスラブ)の削除方法や注意点とは?

ホストラブ(ホスラブ)の削除方法や注意点とは?

夜の仕事に関するインターネット掲示板であるホストラブ(以下:ホスラブ)。
 いわゆる「2ちゃんねる」のような感じで気軽にホストクラブやキャバクラなどの情報を書き込むことができるサイトです。
 しかし、このホスラブに投稿された書き込み(以下:レス)がプライバシーを侵害するものや名誉棄損、誹謗中傷であることがあります。
 このような場合に投稿されたレスを削除する方法や、投稿した犯人を特定し、損害賠償の請求をすることができるのか…などをチェックしていきましょう!

ホストラブ(ホスラブ)の削除方法と注意点

 まずはホスラブの削除方法をみていきましょう。
 ホスラブサイトの削除ガイドによると、削除依頼方法は次のようになっています。

1.対象URLの14桁の数字を記入してください。
(例:20140123215451)
2.対象レス番号を記入してください。(例:12,15,80,120)
3.各レスに対して削除理由をガイドラインから抜き出し表記してください。
4.依頼ボタンで送信してください。

 
 ホスラブサイトの削除依頼フォームから削除依頼をかけていきます。
「対象URL」は、誹謗中傷をされたスレッド(※)のページのURLのことです。「http://kanto.hostlove.com/caba/20190892141737/1」といった文字列がURLで、この中の「20190892141737」の部分が「URLの14桁の数字」となります。
※特定の掲題のもとに設置されたページのこと。例えば「〇〇町 クラブ〇〇」のように特定のクラブに関する情報を書き込むページのことを指します。

「対象レス番号」は、スレッドの中のレスについている番号のことです。
 吹き出しの後に書いてある3桁の数字がレス番号です。削除したいレスが複数ある場合は11,15,90,102…といったように書き込みます。
 
 そして、削除してほしい理由を記載します。
 削除理由はサイト内の「削除ガイドライン」に該当するものが対象で、そのガイドラインから抜き出すと良いでしょう。削除依頼の内容はサイトに残ります(削除依頼履歴)。そのため削除理由を書く際には二次被害を防ぐために詳細すぎる内容や個人情報は書かないようにしましょう。
 逆に、削除理由の書き方は削除依頼履歴に残っている内容を参考に書くことができます。
 また、削除理由には文字制限があり、500字以内で書かなければなりません。

この様に、削除依頼フォームに対象URLと対象レス番号、削除理由が書けたら送信ボタンを押して依頼をかけます。

 ●削除依頼ガイドライン
  削除依頼ガイドラインによる注意事項を確認しておきましょう。
  ガイドラインによると「公開されているもの・情報価値があるもの・公益性が有るもの・等は削除しません。」となっています。
  隠されていない情報は削除しませんということですね。
  削除対象としては「趣旨説明も公益性も無い・誹謗中傷の個人特定が目的である・等の場合」となっており、具体的には次のようなものが対象となっています。
   ・個人名、住所、所属
   ・電話番号(一部伏せ字になっているものなども原則として削除対象)
   ・メールアドレス、ホスト情報
   ・誹謗中傷
   ・私生活情報
  この5つについては明確に削除対象となっていますので、削除することができる可能性が高いでしょう。
  しかし、例えば「個人名」の削除をしたい場合にSNS(ツイッターやインスタグラムなど)で既に個人名を公開しているケースなどは「公開されているもの」という扱いになり、削除の対象とはならない可能性がありますのでご注意ください。
  
 ●削除依頼をした際の注意点など
  ホスラブのホームページには削除依頼をした場合の注意点として以下の項目が挙げられています。

 
1.削除は96時間を目処に行います。
2.削除依頼は基本的に問題のあるレス番号のみに適用します。
3.重複スレにたいしては重複しているもの全てのURLで依頼してください。
4.スレッド全ての削除はその全てがガイドラインに反しているか、削除人の判断によります。
5.削除依頼は以下の手順に従っていない場合、受け付けられません。ご注意ください。
6.削除依頼フォーム以外での依頼は受け付けておりません。

  
これを簡潔にまとめると、削除依頼をされた場合に該当するレスを削除するかどうかは削除人の判断により、削除をする場合は96時間(4日)を目処に行われます。
  削除をするのは基本的に依頼されたレスなので、重複しているスレッドにレスがある場合は重複スレッドのURLも一緒に依頼しなければなりません。
  また、依頼をする場合は削除依頼フォームにて行い、きちんと手順を踏まなければ受付してもらえません。
  
  ここで少し気にかけて頂きたいことは「掲示板に来るのは様々な価値観を持った人達」だということです。
  本来であればいろんな価値観を持った人が様々な情報交換をする場であるものなのですが、中には残念なことに顔が見えないのを良いことに誹謗中傷を書き込んだりスレッドを荒らしたりする人がいるのです。
  このような書き込みをしてしまう人は顔が見えない・匿名であることを良いことに特定の人などに対して悪口を言うような弱い人や、強いストレスのはけ口として使っている人など、社会的に弱い人が多いようです。
  その人たちのレスに反応してしまうと更にヒートアップし攻撃してくる可能性が高いため、一番いいのは可能な限り反応せずに削除依頼をしていくことです。
  そしてその削除依頼に応える削除人はボランティアで削除を行っています。
  自分に悪口を言ってきたような人と同じように暴言を書き込んでしまうと、悪口を書き込んだ人と一緒になってしまいます。削除をしてほしい時は、削除人に困っていることがきちんと伝わるよう、丁寧な口調で書き込むと良いでしょう。

 ●違法業者にご注意を!
  こうしたインターネット上の掲示板の書き込みは年々増加しているため、書き込まれたスレッドなどの削除を請け負う業者というのが存在します。
  こういった業者は「誹謗中傷対策」「風評被害対策」などとうたっていたり、格安で依頼を受けてくれたりという特徴があるのですが、そもそもこういった事業者による削除請求の代理や代行は「法律業務」であるため、専門家以外が削除依頼の代行をすることはできません。
専門家以外が削除依頼の代行をした場合は弁護士法第72条に反する「非弁行為」、つまり違法行為となります。

  違法業者に依頼してしまった場合、違法業者による削除請求はホスラブ側には一切受け付けてもらえず、さらには「処理を依頼したが削除をしてもらうことはできなかった」などと言われて依頼した費用すら返還してもらえなかったというケースがあります。
  もっとも、違法業者に依頼した自分自身も罰せられる可能性があり、それだけでなく違法業者に依頼したということで社会的信頼を失う可能性もあります。

  削除依頼の代理や代行は、弁護士資格を持っている者でないと行うことはできません。依頼をしたい場合は違法業者ではなく弁護士に依頼をしましょう。
  (中には「弁護士と提携しています」とうたっている業者もいますが、信頼できるだけの確実な情報がいない場合は依頼しないほうが良いでしょう。)

ホストラブ(ホスラブ)のレス削除のポイント

 ホスラブにはきちんと利用規約が存在します。
 ガイドラインに沿っていることはもちろんですが、ホスラブの利用規約に反している場合は削除してもらえる可能性が高くなります。
 例えば利用規約の中にある次の「禁止行為」を見てみましょう。
1.著作権などの第三者の知的財産権を侵害し、または侵害を助長する行為
2.虚偽または故意に誤解を与える発言
3.民族的・人種的差別につながる発言、倫理的観点から問題のある発言
4.特定の政党もしくは政治団体のための活動、宗教活動または専ら営利を目的とした発言、その他勧誘、宣伝、広告を目的とした行為
5.本サイトまたは本サイトに接続しているサーバーもしくはネットワークを妨害したり、混乱させたりする行為
6.本サイトの目的及び開設されたテーマとは無関係な発言
7.本サイトが禁止を明示した発言または削除した発言と同一または類似する内容の発言
8.本サイトの運営を妨害する行為または当該行為を誘引・助長させる行為
9.第三者の本サイト利用を妨害する行為
10.第三者の個人情報を無断で収集、開示する行為
11.第三者に対する誹謗中傷または名誉き損、もしくは他者に対して不利益または不快感を与えるおそれのある発言
12.自分以外の人物を名乗ったり、代表権や代理権がないにもかかわらず文化団体などの組織を名乗る発言、または他の人物や組織と提携、協力関係にあると偽ったりする発言
13.公序良俗に反する行為
14.その他本サイトが不適切と判断した全ての行為
 これらの利用規約に反している場合、例えば「利用規約の“2.虚偽または故意に誤解を与える発言”に違反します」と書くと正当性が高くなりますので、削除される可能性が高くなるのではないでしょうか。

 また、先ほど少し触れましたが「削除依頼履歴」も参考にすると良いでしょう。
 「誹謗中傷」など理由が簡単に書かれている削除依頼もありますが、中には「嫌疑不十分として不起訴処分となり無罪放免となったにもかかわらず実名が公表されており、仕事や人間関係に支障があるので削除をしていただきたいです」などと個人が特定できない範囲で内容が詳細に書かれている削除依頼もあります。

 先ほど触れたとおり、削除はボランティアの方が行っています。そのため、感情を表に出さず丁寧な文章で削除依頼をすることがもう一つのコツです。
 誹謗中傷などの記事を早く削除してほしいがために「今すぐ削除して!」というような文章で依頼をしてしまうことのないようにしましょう。対等な立場でやり取りをするような感じ(例えば取引先の方とのやり取りをするような感じ)で削除依頼の文章を書くように意識をすると良いでしょう。
 削除依頼をしてから96時間経過していないのに何度も何度も削除依頼をすることもやめておきましょう。処理中の可能性もありますし、依頼が多く削除に時間がかかっているかもしれません。そんな中何度も何度も依頼をされたらボランティアの方もいい気持ちにはならないと思います。早くしてもらえるどころか逆効果になってしまう可能性もありますので注意しましょう。

 ポイントのまとめとしては
  ①ガイドラインや利用規約に反していることを伝えること
  ②削除依頼の理由が具体的に書かれていること
  ③丁寧な文章で削除依頼をすること
  ④良識を持って依頼をすること
 となります。
 困っている状況を分かってもらえるようにポイントを抑えながら削除依頼をしていきましょう!

ホストラブ(ホスラブ)のスレッド単位での削除はできない?

 ホスラブの削除依頼をする場合は、レス単位で削除を依頼するのが基本です。
 これは前述した削除方法で触れたとおりですね。

 しかし、中には全て削除したいようなスレッドもあると思います。
 答えから言うとスレッドごと削除の依頼をすることは可能です。実際にサイトにも「スレッドごとの削除は削除人が判断しますが、最低一つ以上のレス番号を指定して下さい。」と記載されており、削除人の判断によるけれども削除はできるということがわかります。

 ここでも念頭に置いておかなければならないのは「削除人の判断」というところです。
 削除をするのは基本的にレス単位なので、誹謗中傷が多く書き込まれており荒れに荒れているスレッドだとしてもスレッドごと削除されることはあまりないそうです。

 弁護士に依頼をすればレスだけでなくスレッドごと削除することに成功したという例もあります。どれだけレスを削除してもらっても解決せず、スレッドを削除してしまいたいという場合は弁護士に依頼をすれば削除することができる可能性が高くなるのではないでしょうか。

ホストラブ(ホスラブ)削除依頼を自分で行うデメリット

 弁護士に依頼すれば当然費用がかかりますので、自分で削除依頼をかけて処理してしまおうという方が多いと思います。
 しかし、自分で削除依頼をするということは削除依頼のフォームに記載するために、自分の目で誹謗中傷が書かれたレスを見て、番号をまとめて、削除人に困っていることを理解し削除してもらえるように削除理由を書かなければならないのです。
 レスを拾うのに時間と気持ちを削り、それでも削除人に削除をしてもらえるかどうかわからず、失敗してしまえば公開された削除依頼が拡散されたり、削除依頼の内容が炎上してしまったりという二次被害を受けてしまう可能性すらあるのです。

 自分でホスラブの削除依頼をするということは、時間と労力を伴うだけでなく様々なリスクも背負ってしまうということになってしまうのです。

弁護士に依頼するメリット

 費用をかけてでも弁護士に依頼するメリットを確認しておきましょう。
 
 弁護士は法律の専門家です。
 削除依頼をする場合は弁護士が法律を根拠に削除依頼をかけてくれます。
 例えばレスの内容が名誉棄損罪や偽計業務妨害、肖像権やプライバシー権の侵害など、法律に反していることを明確にして削除依頼をかけてくれますので、削除人の対応もそれ相応の対応になってくるでしょう。

 また、少し触れましたがあまりに酷い誹謗中傷のレスが多いようなスレッドがある場合にはスレッドごと削除できるように進めることもできます。個人で削除依頼をするよりも可能性が高くなります。

 さらに、誹謗中傷のレスを書き込んだ個人の特定まですることも可能です。
 レスやスレッドを削除できたとしても、新しいスレッドを立ち上げ、誹謗中傷を続ける悪質な人も存在します。
 こうなってくるとどれだけ頑張ってレスを削除し続けても誹謗中傷がなくなることはありません。レスをやめてもらいたい、傷ついたので謝罪してもらいたい、こういった場合は、弁護士によって個人の特定をすることができるのです。
 レスをした人を特定するためにはサイト管理者にIPアドレスの開示請求(プロパイダに関する情報の開示)を行い、発信者情報開示請求(プロパイダが持っている個人の情報の開示)や仮処分申立などの手続きを行います。
 個人情報の開示請求などは弁護士でなくても行うことは可能ですが、個人情報なのでそう簡単には開示してもらうことは難しいでしょう。請求の煩わしさから解放されて開示してもらえる可能性を高くするためには弁護士に依頼するほうが楽で確実だと言えます。
 こうして個人を特定することができれば、次は誹謗中傷レスをした者に対して慰謝料の請求や損害賠償請求を行うという流れになります。

 最後に、慰謝料請求や個人情報開示の仮処分など、裁判所に関わる事務作業や裁判を行うことになった場合は弁護士に依頼しておいた方が良いでしょう。
 裁判所に提出する資料などは複雑でわかりにくく、添付しなければならない書類も沢山あります。例えば発信者情報開示請求の場合には発信者情報開示請求書に加えてレスの内容がわかる画面キャプチャ、本人確認書類、請求書に押印した実印を証明するための印鑑証明書などが必要です。
 書類を集めるだけでも時間と労力を要してしまうのです。

 このように、弁護士に依頼をするメリットというのは非常に多くあります。
 確実で可能性の高いレスやスレッドの削除依頼をしてくれるだけでなく、最後は裁判所で訴訟を起こすことになってもかなり心強い味方になってくれるのです。

 削除依頼をした場合の弁護士費用の相場は1レスあたり数万円~で、スレッドごと削除を依頼した場合は数十万円、情報開示請求や仮処分申し立てもそれぞれ数十万円の事務所が多いようです。
 弁護士によって費用が異なりますので、費用が気になる場合はあらかじめいくらぐらいになるか聞いてみることをおすすめします。
 
 費用だけでなく、どのように削除をすすめたらよいか、この先どう対応すればよいのかなど、様々なお悩みに対しても相談を受けてくれます。
 初回の相談を無料で受け付けている弁護士事務所などもありますので、わからないことがある場合や、どうすればいいのか相談した場合などは気軽に弁護士に依頼してみてはいかがでしょうか。

 ホスラブを削除する際の弁護士の選び方としては、まずホスラブの削除を受け付けている弁護士を選ぶこと、そしてこういったインターネット掲示板の削除などを専門にしている弁護士を選ぶことです。
 レスの削除だけでなく、インターネットで検索した際に表示されてしまうネガティブなワードの削除や動画の削除など、ネット上の誹謗中傷に関する処理を幅広く受け付けてくれる事務所もあります。
 どこまでの被害があるのか、どこまで処理してもらいたいかなども考えたうえで相談を行い、頼りになる弁護士を選ぶことが大切です。