ネットにLINE流出したらプライバシーの侵害になる!?削除の手順を紹介

  • 2019.01.29
ネットにLINE流出したらプライバシーの侵害になる!?削除の手順を紹介

スマートフォンユーザーにとって無料通信アプリ「LINE」は、生活の中の通信手段として欠かせない存在となっています。
 日々、さまざまな会話で利用するLINEの内容が、突然ネット上に掲載されてしまう可能性があります。

 この記事では、LINEの会話がネットに掲載されたときの削除方法をご紹介します。

LINEとは?

 「LINE」とは、無料で通話やメッセージ交換ができるアプリです。2011年にリリースされています。
 ユーザー数は、2018年時点で国内7,000万人を超え、通信アプリでは国内でダントツの1位となっています。今では、LINEが生活に欠かせない通信手段となっている人も多いのではないのでしょうか。

LINE流出は、あの不倫騒動で一気に注目された!?

 タレントのベッキーさんがと音楽バンド・ゲスの極み乙女。の川谷絵音さんが、不倫をしていると一部週刊誌で伝えられた際、その証拠としてLINEでのメッセージのやり取りが流出しました。

 なぜ流出したか、正確には判明していませんが、「クローンiPhon」を作成したのではないか」という説が広まっています。

 また、LINEでのメッセージをスクリーンショット(キャプチャ)に写して保存しておくことができ、画像をネット上に流出させることも可能です。

 LINEの活用方法として、友人との会話、家族との会話、恋人との会話、仕事の話などさまざまあることでしょう。そのメッセージのやり取りが流出し、ネットの掲示板などに貼られた場合、不快な思いをすると同時に不利益が生じることもあるかもしれません。

 そして、LINEの流出は「プライバシーの侵害」になるのではないか?と考える人もいるのではないでしょうか。

プライバシー権の侵害とは?

 「プライバシー権」とは、他人にプライベートな部分を勝手に公表されない権利のことです。
 例を挙げると、リベンジポルノはプライバシー権の侵害に該当します。
 その理由は、リベンジポルノは、元恋人や元配偶者がフラれたなどの腹いせに、仲が良かった頃に撮影した性的な写真や動画を相手に無断で公表することです。恋人や配偶者との性的な部分は、「プライベート」な部分とみなされるためです。

 LINEでのメッセージのやり取りも、プライベートな部分と言えることでしょう。やり取りの内容が流出した場合、プライバシーの侵害になる可能性があります。

LINEの流出がよくあるSNSや掲示板

 LINEの流出先は、SNSや掲示板で多く見受けられます。
 以下、掲示板の「ホスラブ」を例に挙げてお伝えします。

 「ホスラブ」とは、ホストクラブやキャバクラ、風俗店などの水商売に特化した掲示板です。
関東版、関西版、九州版など地域ごとに大きく分かれて全国に対応し、ユーザーは会員登録することなく、自由に書き込みをすることが可能です。

 掲示板で有意義な情報交換が行われるには良いのですが、実際は店舗やキャスト(店のスタッフ)への誹謗中傷が多いことが現状です。
 その中には、LINEでのメッセージのやり取りが写る画像を掲載する嫌がらせもあり、被害に悩んでいる人が多くいます。

なぜホスラブにLINEが流出されるのか?

 ホスラブには、店舗やキャストへの誹謗中傷が後を絶ちません。さらに客への誹謗中傷や名前などの個人情報を晒す行為も見受けられます。
 そして、客と思われる人物とキャストのLINEでのメッセージのやり取りを移したスクリーンショットが掲載されることも少なくありません。

 例えばホストの場合、客との関係が密接であることが多く、プライベートでの親交もあります。
 LINEでのメッセージのやり取りが多く、プライベーな部分を書くこともあります。その関係がこじれると、客がキャストとのLINEメッセージを勝手に公表してしまうケースがあるようです。

LINEの流出は「プライバシー権の侵害」に該当する!?

 他人のLINEでの会話を何らかの形で入手してネットに掲載する行為は、「プライバシー権の侵害」に該当する可能性があります。

 「プライバシー権の侵害」とは、他人にプライベート部分を勝手に公表されないという権利です。
 LINEでの会話は、プライベートなものとみなされます。そのため、他人のLINEでの会話を無断で入手して、さらにそれを無断でネット上に掲載することは、「プライバシー権の侵害」に該当する可能性があります。

 では、LINEでの会話が、他人に勝手にネット上に掲載された場合、どのような対応をとればよいのでしょうか。
 次項でお伝えします。

掲示板に流出したLINEの削除

 掲示板に流出したLINEの削除方法を、「ホスラブ」を例に挙げてご紹介します。

 ホスラブに掲載されている書き込みの削除は、3ステップで削除することが可能です。

①トップ画面から該当する地域を選択し、地域別トップページの画面一番した「削除依頼」をクリック。

②「削除依頼ガイド」の下方、「4削除依頼フォーム」を選択。

③「削除フォーム」を入力し、「依頼する」ボタンをクリックして削除依頼完了。

削除のポイント

 ホスラブの削除の手順をお伝えしました。この中で、注意するべきポイントがあります。

 削除フォームの「3・削除理由」には、削除を依頼する理由を記載します。その理由は、明確に法的な根拠を以て示さなければなりません。
 法的な根拠として挙げられるのが、「名誉毀損」(注釈1)「プライバシー権の侵害」(注釈2)「肖像権の侵害」(注釈3)など権利の侵害です。

 つまり、どの法律に、どのように違反しているのかを具体的に書く必要があります。

(注釈1)「名誉毀損」
 「名誉毀損」とは、不特定多数の状況下で他人の社会的評価を下げるような言動を指します。
 ネット上という大勢の人が見ることのできる場所で、例えば「ホストの○○は、枕営業ばかりで性病になっている」など社会的な評価を下げるような言動をすると名誉毀損に該当する可能性があります。

(注釈2)「プライバシー権の侵害」
 「プライバシー権の侵害」とは、プライベートな部分を他人から勝手に公表されない権利のことです。
 例えば、「○○(ホストの源氏名)の自宅の部屋の写真」など他人の自宅を撮影し、それをネット上に掲載するとプライバシーの侵害に該当する可能性があります。

(注釈3)「肖像権の侵害」
 「肖像権の侵害」とは、顔や姿を他人から勝手に撮影されたり、公表されたりしない権利のことです。
 例えば、「〇〇(ホストの源氏名)の寝顔」などベッドで勝手に撮影し、それをネット上に掲載する行為は肖像権の侵害に該当する可能性があります。

もう一つの削除方法!弁護士への相談が有効的な解決法!?

 前項では、ホスラブにLINEでの会話が、他人によって無断で掲載された際、自らで削除の依頼をする方法をご紹介しました。

 インターネットの環境さえあれば、自らで比較的簡単に削除の依頼を行うことができます。しかし、削除するか否かの判断は、ホスラブのサイト管理者に委ねられてしまうという点があります。つまり、サイト管理者の判断では、削除されないケースがあります。

 そのようなことを想定して、ホスラブにLINEでの会話が流出されていることを見つけた時点で、早急に弁護士に相談するという解決方法があります。

弁護士にはそれぞれ得意分野がある

 弁護士は、「法律家」とも言われる法律のプロですが、それぞれに「得意分野」があることを、意外と知られていないのではないでしょうか。

 例えば、医師の場合、「内科」「外科」「小児科」などの分野があることは、多くの方が知っていることでしょう。これと同じイメージで、弁護士にも「刑事事件」(殺人や窃盗など)、「企業法務」(企業に関する法律)、「離婚」、「相続」「労働問題」などの分野があります。

 そして、「ネットのトラブル」を得意分野にする弁護士もいます。
 ネットは、ここ数十年で普及しました。それに伴い、ネット上のトラブルも増加していることが現状です。
 そこで、IT全般の知識、これにまつわる法律を熟知した弁護士が活躍の場を広げています。

 LINEでの会話がネット上に流出した場合も、ネットに強い弁護士に相談することで、スムーズに解決へと向かうことが予想されます。

 今、あなたがLINE流出など、ネット上のトラブルで悩んでいるのならば、ネット上のトラブルを得意分野とする弁護士に相談してみてはいかがでしょうか。