インターネットの発達により、多くの人がSNSやブログ等を利用して気軽に情報を発信しています。しかし、気をつけなければならない点があります。それは、引用と転載の違いを理解するということです。
引用と転載の違い
引用とは、自分の著作物の中に他人の著作物の一部を取り入れることをいいます。対して転載とは、他人の著作物をもともと公開されていた場所とは別の場所に公開することをいいます。
そのため、引用と転載には次のような違いが生じます。
【違い①】文章の割合
上記の図のように自身のオリジナルの文章がメインで、補佐的に他人の文章を載せた場合は引用に当たります。対して、自身のオリジナル文章が補佐的になっており、他人の文章がメインの場合は転載に当たります。
例えば、好きな小説を自分のブログなどで紹介するために、ブログの大部分を小説の文章で埋める場合は転載になります。対して、好きな小説のある一文を紹介する際は、引用に当たります。
【違い②】紹介する目的
引用は、自分の主張や意見を補う際に用いられます。対して、転載は他人の主張や意見をそのまま紹介する際に用いられます。
【違い③】許諾の有無
転載は、著作者の許諾が必要になります。対して、引用は、「引用元:https://○○○○」といったように出所を明示すれば、著作者の許諾が必要はありません。
そのため、法的には「無断転載はNG、無断引用はOK」になるのです。但し、引用する際は、トラブルを避けるために、著作者にその旨を連絡する等の配慮は必要になります。
「無断引用禁止」と書かれている場合
「無断引用禁止」と書かれている場合は引用しない方がよいのでしょうか。法的には無断で引用することは認められています。しかし、著作者が「無断引用禁止」と記載している場合は、トラブルにならないよう、無断で引用しない方がベターです。
引用したい場合は、著作者に許諾を得ましょう。
「無断転載禁止」と書かれている場合
無断転載は法的に違になります。ですので、「無断転載禁止」の記載の有無に関わらず、著作者に転載の許諾を得ましょう。