逆SEOとは?過去と現在では逆SEOの方法は異なる

逆SEOとは?過去と現在では逆SEOの方法は異なる

 「インターネット」があまりにも身近な存在になってしまったため、そこに潜む危険性に気づいていないインターネットユーザーは増加の一途を辿っています。
 特に日本人は、スマートフォンやタブレット端末を所有する人が増え、インターネットが手軽になった分、危機感が薄らいでいます。

 そんな日々の生活の中で、突然インターネットのトラブルが起きた時、または巻き込まれた時、どのように対処したらよいのでしょうか。
 その一手として逆SEOが考えられます。

 

イチから始める逆SEO

 SEOという言葉自体が浸透していない中で、逆SEOという単語はより耳慣れないと思います。「削除」に次ぐ逆SEOとは、一体何のことなのでしょうか。

SEOとは

 Google等で何かを検索しようとすると、予測変換のような機能が立ち上がるのはご存知だと思います。その中で、上位に来るものほどサイトを閲覧してみよう、と思われませんか?

 SEO(Search Engine Optimization)とは、検索結果を100%思い通りにすることは出来ませんが、サイトの内容や構成、リンクの充実、一定の更新頻度を保つこと等で、検索エンジン(ここではGoogle)側から、これは有意義なサイトだから、上位に表示させよう、という判断をしてもらうための工夫です。

逆SEOとは

 そこで逆SEOですが、こちらは、SEOの手法を逆手にとって、見られたくないけれど削除出来なかった(しなかった)サイトを相対的に検索の下位に表示させようとする手法です。

 

逆SEOの方法

 では、逆SEOを遂行するには、どのような方法があるのでしょうか。『逆SEO』と一口に言っても、過去と現在ではその手法は大きく変化しています。

過去の逆SEOの方法

 過去に行われていた逆SEOは、いずれも限りなくグレーな方法です。検索エンジンのペナルティを受けるだけでなく、違法になる可能性もはらんでおり、非常にリスキーだったのです。

【過去①】無料ブログを大量作成

 問題のあるサイトの順位を下げるためには、それより上位表示されるページがなければなりません。
 その一つの方法として、無料ブログ等を大量に作成して、問題のページの順位を相対的に下げる手法が採られていました。

【過去②】不自然な被リンクを大量に貼る

 以前、グーグルは被リンク(外部のサイトから貼られたリンク)が貼られている数が多いサイトを評価していました。しかし、それを悪用して、業者によって売買された被リンクを大量に貼って上位表示させるサイトが増えました。それを受けて、グーグルは業者によって貼られたと思われる不自然な被リンクは、評価を下げる対象に変更しました。

 これを逆SEOに転用します。問題のあるサイトに不自然な被リンクを大量に貼って順位を下げるのです。

【過去③】大量のコピーコンテンツを作成

 グーグルは、大量のコピーコンテンツを持っているサイトをスパムと認識させ、順位を下げる仕様にしています。
 それを逆SEOに取り入れます。問題のあるサイトに大量のコピーコンテンツを作成して表示順位を下げていきます。

【過去④】コンピュータウイルスに感染しているリンクを張る

 グーグルは、コンピュータウイルスに感染しているサイトは上位表示させません。
 その仕組みを逆SEOに取り入れます。問題のあるサイトにコンピュータウイルスに感染しているリンクを貼り評価を下げます。

【過去⑤】ライバルサイトに優良な被リンクを貼る

 問題のページのライバルサイトに対して、優良な被リンクを貼ります。そうすることにより、ライバルサイトの評価を挙げて、問題のページの順位を相対的に落とします。

【過去⑥】「不正なサイト」として申請

 グーグルに、問題のあるサイトを「不正なサイト」として申請することが出来ます。そのような申請をすることで、問題のあるページを削除してもらう狙いがあります。

 既述の通り、過去に遂行されていた逆SEOの方法は、リスクがあるため、現在では邪道な手法とされています。

現在の逆SEOの方法

 現在の逆SEOといえば、クリーンな手法が主流になっています。
 現在、グーグルではユーザーの検索意図に沿っているサイトを好評価し、上位表示させています。
 そのため、良質なサイトを作成して、問題のあるサイトを相対的に下位表示させる手法が逆SEOの主流になっています。

 

逆SEOを自分で行うのは難しい

 逆SEOを自分で行うのは難しいのでしょうか。
 逆SEOは、一定のスキルや知識が必要になります。そのため、自分で逆SEO対策を講じるのは難しいでしょう。

 

逆SEO業者の見極め方

 逆SEOをサービスとして提供する業者もあります。とは言え逆SEOの難しさを考慮に入れると、何も出来ていない悪質な業者も少なくありません。
 業者の見極めには、その業者の社名等を検索してみることです。なぜなら、“逆SEOが出来る”ということは、SEOの技術がしっかりしているということであり、せめて“自社サイトは上位に表示出来る”はずだからです。

 

逆SEOの費用

 逆SEOの費用は、業者によって形態が異なります。A社とB社を例に出して見ていきましょう。

■A社
 A社は逆SEO対策を希望するキーワードによって、費用を設定しています。キーワードが名前(個人名)の場合は月額3万円、法人名の場合は月額5万円で依頼を請け負っています。

■B社
 B社では、逆SEO施策の目的によって、以下のように費用が異なります。

ブログ施策…5万~
SNS施策…3万~
被リンク施策…3万~
既存サイトの修正…10万~
外部リンクへの露出…8万~

 

終わりに

 インターネット上で誹謗中傷を受けた際には、「正当」な方法で解決するのがクリーンです。
 しかし、インターネットの世界は非常に入り組んでおり、ウェブ関係に詳しくない人にとっては、どの手段も難しく感じられ、恐怖心すら覚えるでしょう。
 例えば【SEOとは検索エンジン最適化サービスです】と言われて、「SEOが何か」が分かる人は稀有 ではないでしょうか。

 インターネット業界は常に変わり続ける、生き物のようなものです。そんな最先端の分野には、近年頭角を現してきた「ITに強い弁護士」に相談することをおすすめします。というのも、弁護士によってはインターネット関連が得意な人、そうでない人がいるためです。後者の場合、不当に請求ばかり来て何も解決出来ない、ということが往々にしてあるようです。

 弁護士選びにお迷い中の方は、以下のおすすめ弁護士に相談してみていただければと思います。