Twitter・Facebookでなりすまし被害にあった際の対処法

SNSが普及した現代で急増する「なりすまし」による被害。ある日突然、自分を名乗る見知らぬ人間が、SNS上で悪事をしている場合があります。
そのような時の対処法を、この記事ではお伝えしていきます。

なりすましとは?

「なりすまし」とは、ツイッターやフェイスブックなどで本人になりすましたアカウントを作り、投稿などをする行為です。
その目的は一般的に、個人情報の収集、嫌がらせなどとされています。

特に、有名人になりすます行為が目立っています。例えば、プロ将棋棋士の藤井聡太さんのなりすましツイッターが多く出回り、日本将棋連盟がファンへ注意喚起する事態へとなりました。
有名人になりすました場合は、本人だけでなく、なりすましを信じたファンも被害に遭います。

なりすまし事例

なりすましによる被害の事例は多くあります。
その中の一部をご紹介します。

教師が生徒になりすまして誹謗中傷

2017年12月、中学校の男性教師が、男子生徒になりすまし、女子生徒を誹謗中傷する内容をツイッターに書き込んでいたというニュースがありました。

男性教師は、女子生徒に対して「顔で損しているよな」「あの体型で、あの嫌われようでよく学校に来られると思う」などとツイートし、わいせつな内容も投稿していました。

ツイッターでのなりすまし

ツイッターでは、芸能人やスポーツ選手の有名人に対するなりすまし被害が多発しています。

例えば、プロ野球・日本ハムファイターズの清宮幸太郎選手が、早稲田実業高校在学中になりすましの被害に遭っています。

何者かにツイッターで、「目指すはメジャー、プロには興味がありません」と発言され、卒業後の進路に関わる悪質な発言に、早稲田実業が調査に乗り出すという事態になりました。
当時、清宮選手は高校2年生だったのものの、甲子園での活躍などで卒業後の進路に大きな注目が集まっていました。

フェイスブックでのなりすまし

フェイスブックは、SNSの中でも珍しく実名主義をとっています。つまり、原則的に本人の名前でしか登録することしかできません。そのため、他のSNSや掲示板などに比べると誹謗中傷などのトラブルは少ないという印象を受けます。

しかし、それでも誹謗中傷トラブルは発生します。それは一般の人でも被害に遭う可能性が高いことが現状です。
その被害は例えば、本人になりすまして友達への暴言、見覚えのない商品の販売促進などがあります。

なりすまし犯人特定

なりすましの被害は、犯人に心当たりがない場合もあります。

前述した通り、フェイスブックは実名主義をとっているため、実社会での友達がそのままサイト上でのつながっている場合が多いです。
自分になりすまし、友達に誹謗中傷するような内容を送ったり、商品をしつこく売ったりとの行為をされると、実社会での人間関係も崩れてしまう可能性があります。

また、現代では企業が、SNSをビジネスツールとして利用しているケースもあります。そのため、企業の名前を語ったなりすましも存在します。企業の評判を下げるような言動を行うなりすましは、業務妨害とみなされることもあります。

なりすまし行為が悪質な場合、「開示請求」という手続きで犯人を割り出すことが可能です。
引き続き次項でご説明します。

開示請求

開示請求とは、相手が持っている情報を提示させる手続きです。

誹謗中傷トラブルの場合、書込みを行った犯人を特定する際に使用することが多いです。

例えば、ツイッターでなりすまし行為をされ、悪質ないたずらをされた場合、開示請求を使用して犯人を特定することができる可能性があります。

開示請求の具体的な流れはこちらの記事をご覧下さい

弁護士

なりすましを含め、ネット上のトラブルは弁護士を味方につけるとスムーズに解決へと向かいます。
ネットが身近な存在となり、人々の暮らしが豊かになった一方で、トラブルも多発しています。
そこで、今ではネット上のトラブルに強い弁護士が存在します。前述した開示請求手続きも、裁判に至るケースが多いため、弁護士に相談することが一般的とされています。

もし、あなたがツイッターやフェイスブックでなりすましの被害に遭った場合、早急に弁護士に相談することをおすすめします。