ツイッターのなりすましアカウントは削除できる?弁護士に依頼して犯人特定する方法

  • 2018.07.25
ツイッターのなりすましアカウントは削除できる?弁護士に依頼して犯人特定する方法

 SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)が普及し、現代では年代問わず多くの人が利用しています。
 ネット上で友人と交流したり、さまざまな情報を入手できたりと生活を豊かにするSNSですが、その一方でトラブルも多く発生しています。

 今回は、SNS上でのトラブルとして多い「ツイッターのなりすまし」について解決策をご紹介します。

なりすましとは?

 なりすまし(成り済まし)とは、他人のフリをして活動をすることです。

 ネット上では一般的に、他人の名前や盗用したパスワードを利用して会員制のサイトやSNSで悪事を働くことを指します。

 SNS上でなりすましによるトラブルが発生することが多く、他にも通販サイトでも行われることがあります。
 例えば、ネットショッピングのサイトで盗用した他人のIDやパスワードを利用して入り込み、さらに不正して入手したクレジットカードの番号で買物をするケースがあります。

 次項では、SNSの中でも多くの人が利用する「ツイッター(Twitter)」でのなりすまし事例をご紹介します。

ツイッターのなりすまし被害事例

 ツイッターなどのSNSのなりすまし被害は、芸能人やスポーツ選手などの著名人で目立ちます。しかし、実際は有名人や一般人問わず、トラブルは発生しています。

有名人のなりすましトラブル事例

 被害が目立つ有名人のなりすましの事例では、早稲田実業高校(東京都)から2018年にプロ野球・日本ハムファイターズにドラフト1位で入団した清宮幸太郎選手も被害に遭ったことがあります。

 早稲田実業高校に在学中の頃、ツイッターで清宮選手になりすました何者かが、「目指すはメジャー。プロには興味がありません。」とツイート。
 当時、清宮選手は甲子園で活躍し、卒業後の進路が大きく注目されていただけに物議を醸し、早稲田実業高校が調査に乗り出す事態になりました。

一般人のなりすましトラブル事例

 なりすましの被害は、有名人だけではありません。ごく普通の一般の人にも被害は降りかかることがあります。

 2017年12月に中学校の男性教師が、同校の男子生徒にツイッター上でなりすまし、同校の女子生徒を誹謗中傷する書込みをしていたことがわかりニュースとなりました。

 男性教師は、女子生徒に対して「顔で損しているよな」「あの体型で、あの嫌われようでよく学校に来られると思う」などとツイート。他にもわいせつな内容の投稿もしていました。

写真:tuisumasi-2

なりすまし加害者の目的

 ツイッターなどネット上に蔓延るなりすましですが、加害者はなぜそのような行動をするのでしょうか。
 以下の3つの理由が考えられます。

①嫌がらせ

 快く思っていない他人になりすまして、嫌がらせを目的とするケースが目立ちます。

 実際に嫌がらせを目的にしたなりすましで、大きなトラブルに発展した事例があります。
【出来心が大事件に発展したケース】

X校のA君は、Y校のB君と不仲でした。
A君は、軽い気持ちでB君になりすまし、Y校のC君が「スーパーで万引きをしている」とウソの情報を書き込んでしまいました。

 そのことでC君は万引き犯と疑われることに…。C君が、B君に問い詰めた結果、書込みはB君でないことがわかりました。

 調査を進めていくと、A君がB君になりすましてウソの情報を書込みしたことが明るみになり、X校とY校の学校間同士のトラブルへと大きく進展してしまいました。

②有料サイトへの誘導

 盗用したツイッターのIDやパスワードで他人になりすまし、有料サイトへ誘導するという金銭が絡む事例もあります。

 他人になりすまし、本人が既にツイッター上で友達になっている人へダイレクトメッセージ(DM)で連絡をして、有料サイトに誘導する手口があります。

理想の自分になれる

 ツイッターなどのSNS、5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)などの掲示板は匿名で利用できることが多く、実際は誰が投稿しているのかがわからない場合があります。

 そのような特性を利用して、理想の自分になりすますケースがあります。

 例えば、憧れの芸能人やスポーツ選手になりすます例もこれに該当することが考えられます。その有名人になった気持ちになり、まるで本人になったかのようにツイッター上で発言を繰り返す行為です。

 有名人へのなりすましだけではなく、自分の理想像に近い身近な人になりすます場合もあります。

なりすましは犯罪になる?問われる罪

 なりすましアカウントに勝手に顔写真を載せられた場合、肖像権の侵害やプライバシーの侵害に該当する可能性があります。

 また、なりすまして本人の社会的評価を下げるような発言をすると名誉毀損罪に問われることも考えられます。

 ネット上のなりすましや誹謗中傷などで問われる罪についての詳細は コチラをご覧ください。
 

ツイッターへなりすましの被害報告

 ツイッターは、なりすまし被害にあった場合の「報告フォーム」を設けています。

 なりすましを報告する方法は簡単で、問題のアカウントのプロフィールから直接サイト運営側に連絡を入れることが可能です。

 問題のプロフィールの画面右上にある   をクリックします。

 次に「私や他の利用者のなりすましをしている」を選択し、「次へ」をクリックします。

 この方法は、サイト運営側から本人確認の資料などの提出を求められる場合があります。
 ですが、問題のアカウントのプロフィールから短時間で手軽に通報ができる仕組みになっており、問題解決への第一歩となります。

裁判でなりすましのアカウントを削除できる?

 前項では、問題のアカウントから直接サイト運営側に通報する方法をご紹介しました。
 これは簡単にできる方法ですが、被害者は問題を報告するだけに留まり、アカウントの削除などの判断は、サイト運営側に委ねられます。

【参考】なりすましアカウント、米国ツイッター社に削除命令の判決

 さいたま地方裁判所は2017年10月、何者かに自分になりすましたアカウントを作成された女性が、米国ツイッター社に削除を求めた仮処分の申し立てで、さいたま地裁は同社に削除を命じる決定を下しました。

 なりすましアカウントのプロフィールには、被害女性の実名が掲載され、さらに実在するAV女優と同一人物であるかのようなウソの情報が記載されていました。

 
写真:tuisumasi-3

開示請求

 なりすましの被害を受け、加害者に心当たりがないような場合は、「開示請求」という法的な手続きで犯人を特定できる可能性があります。

 開示請求とは、相手が持っている情報を提示させる手続きを指します。

 ネット上のトラブルでは、SNSや掲示板のような匿名性の高いサイトでのトラブルで、犯人を特定するために用いられることがあります。

開示請求の具体的な流れはコチラをご覧ください

弁護士に相談して問題解決!

 お伝えしたように、なりすましトラブルを解決するには裁判を起こす方法もあります。そのため、弁護士に依頼することは有効的な解決法のひとつです。

 ネット上でのなりすましや誹謗中傷問題が後を絶たない中、ネット上のトラブルを強みにして活動する弁護士がいます。
 弁護士に相談することで、スムーズに問題解決に向かうことが期待できます。また、サイト運営側やなりすましの犯人とさらなるトラブルになった場合でも、代わりに対応してくれるなど心強い存在となります。

 もし、なりすましなどのネット上のトラブルで悩んでいる場合は、そのような弁護士に相談することが問題解決への一番の近道となることでしょう。