ヤフー知恵袋の削除依頼方法:削除できない場合の方法も解説

ヤフー知恵袋の削除依頼方法:削除できない場合の方法も解説

 インターネットが普及した現代では、日常の生活の中でふと疑問に思ったことをネットで検索する方も多いでしょう。そのような際に、大きく役立っているのが「ヤフー知恵袋」です。「ヤフー知恵袋」には、質問を投げかけると答えが返ってくるため、疑問が解消されることが期待されます。

 その一方で、「ヤフー知恵袋」は、誹謗中傷の温床にもなっており、削除を求めている方も少なくありません。
そこで本記事では、ヤフー知恵袋の削除方法についてお伝えします。

 

ヤフー知恵袋とは

 ヤフー知恵袋とは、利用者間で様々な質問を投げかけ、回答しあうネット掲示板のことをいいます。運営者はヤフージャパンです。
 2004年からサービスが開始されたヤフー知恵袋の利用登録者数は、2014年6月時点で『1549万人』(『https://ascii.jp/elem/000/000/906/906958/index-2.html』)です。多くの人がヤフー知恵袋を利用しているのがうかがい知れます。

 

ヤフー知恵袋で誹謗中傷が起こりやすい理由

 ではなぜ、ヤフー知恵袋は誹謗中傷の温床になりやすいのでしょうか。次の3つの理由が考えられます。

【理由①】匿名性が高い

 ヤフー知恵袋は、ヤフージャパンのアカウントを持っていれば、匿名で投稿することが可能です。
 その匿名性の高さが、誹謗中傷が起きやすい温床になっていると考えられます。

【理由②】釣り質問がある

 ヤフー知恵袋では、釣り質問が少なくありません。釣り質問とは、批判的な回答を誘発させる質問のことをいいます。
 例えば、××株式会社というホワイト企業があるとします。その××株式会社のイメージを落としたい人が、「××株式会社ってブラック企業って聞いたのですが本当ですか?」という事実無根な質問をして、悪質な回答を煽る場合が釣り質問に当たります。

 そのような釣り質問が、誹謗中傷を多くする機会になっています。

【理由③】運営側の管理が行き届いていない

 ヤフー知恵袋では、投稿された質問の内容が適切かどうかの審査が行われていません。そのため、誹謗中傷があっても、ユーザーからの報告があるまで運営側は放置しているケースが多いのです。

 

拡散されるまえに手を打つのが良策

 ヤフー知恵袋に投稿された誹謗中傷は早めに対処することをおすすめします。それは、ヤフー知恵袋が検索上位に表示されやすく、影響力を持っているためです。ですので、拡散されるまえに、手を打つのが良策と言えるでしょう。

 

ヤフージャパンへの削除依頼

 では、ヤフー知恵袋で誹謗中傷を受けた場合、どのような対処方法があるのでしょうか。まず、第一に挙げられるのがヤフージャパンへの削除依頼です。

ヤフージャパンが定める削除基準

 但し、削除依頼をすれば必ず削除されるとは限りません。ヤフージャパンは削除基準を設けています。それに則って削除するかどうかが判断されます。

 ヤフージャパンの削除基準は、自社が提供するサービスの禁止行為を基にしています。禁止行為は以下が挙げられます。

(1)日本国またはご利用の際にお客様が所在する国・地域の法令に違反する行為

(2)社会規範・公序良俗に反するものや、他人の権利を侵害し、または他人の迷惑となるようなものを、投稿、掲載、開示、提供または送信(以下これらを総称して「投稿など」といいます)したりする行為

(3)ほかのお客様の使用するソフトウエア、ハードウエアなどの機能を破壊したり、妨害したりするようなプログラムなどの投稿などをする行為

(4)当社のサーバーまたはネットワークの機能を破壊したり、妨害したりする行為

(5)当社のサービス、当社の配信する広告、または、当社のサイト上で提供されているサービス、広告を妨害する行為

(6)ほかのお客様の個人情報や履歴情報および特性情報(第2章プライバシーポリシーにて定義されます)などをお客様に無断で収集したり蓄積したりする行為

(7)サービスを、提供の趣旨に照らして本来のサービス提供の目的とは異なる目的で利用する行為

(8)ほかのお客様のIDを使用してサービスを利用する行為

(9)手段のいかんを問わず他人からIDやパスワードを入手したり、他人にIDやパスワードを開示したり提供したりする行為

(10)当社のサービスに関連して、反社会的勢力に直接・間接に利益を提供する行為

引用元:https://about.yahoo.co.jp/docs/info/terms/chapter1.html#cf3rd

 以上をヤフー知恵袋に該当させると、以下のような投稿が削除基準に定められていると言えるでしょう。

①誹謗中傷等、他人を攻撃したり傷つけたりする内容の投稿
②公序良俗(公共の秩序を守るための常識的な観念)に反する内容の投稿
③広告を目的とした投稿
④個人を特定出来る投稿
⑤無断で著作物を公開するなど、第三者の知的財産権を侵害する投稿
⑥サービス運営を妨害する投稿

 他人の権利を侵害する行為や、根拠のない批判等は①に該当する可能性があります。また、商品やサービスに対する誹謗中傷は③に該当するかもしれません。

誹謗中傷で問われる罪

 インターネット上で、個人や企業(団体)を誹謗中傷するような言動を行うと法律に違反する可能性があります。

 例えば、社会的評価を下げるような言動を行うと「名誉毀損罪」に該当する可能性があります。また、他人を「バカ」「ブス」「ハゲ」などの言葉で中傷すると「侮辱罪」に問われることも考えられます。

 実際、男子高校生が中学校3校に対して、ヤフー知恵袋に爆破予告を書込み逮捕された事件があります。爆破予告によって学校業務を妨害したとして、「威力業務妨害」での逮捕となりました。

削除依頼の方法

 では、ヤフー知恵袋の削除依頼方法についてお伝えいたします。
 はじめに、削除したい質問や回答の右下にある「違反報告」をクリックします。

ヤフー知恵袋 削除依頼

 次ページに飛んだら、下部にスクロールします。すると、以下の画像のように違反項目等を選択する箇所があります。

ヤフー知恵袋 削除依頼

 「違反項目」で、問題のある投稿がどれに該当するかを選択しましょう。そして、その下部にある「注意事項に同意のうえ違反報告をする」をクリックすると違反報告が完了します。

 ただ、「個人情報の掲載」「不適切な投稿」「宣伝、広告的な利用」を選択した際は、以下の画像のように「違反報告の詳細」という欄が現れます。その欄に具体的な違反内容を記入しなければなりません。

ヤフー知恵袋 削除依頼

 「違反報告の詳細」を記入する際は、以下の例文を参考にしてみてください。

最後に、「注意事項に同意のうえ違反報告をする」をクリックすると通報が完了です。
投稿内容の●●●●の部分に関しては事実無根であり証拠がありません。このような書き込みがあることによって当社の信頼は著しく低下することが懸念されます。また、個人を特定できてしまうような質問箇所もございます。●●●●の部分は質問をするにあたり一切不要な情報であり、個人のプライバシーの侵害にもあたる可能性がございますので、削除を希望致します。

引用元:https://fuhyohigai-labo.com/sakujo/chiebukuro-sakujo/

 

削除依頼をする際の注意点

 ヤフーに削除依頼をする際は、次の6点に注意しましょう。

【注意点①】ヤフージャパンIDが必要

 削除依頼をするためには、ヤフージャパンIDが必要になります。IDは無料ですぐ作れるので、削除依頼をする際は事前に作成をしておきましょう。

【注意点②】削除通知がない

 ヤフージャパンに削除依頼をしてもその可否に関する通知はありません。削除されるまでには約1週間を要するため、それを過ぎても削除されていない場合は、削除要請が却下された可能性が考えられます。
 また、削除されないからといって何度を同じ削除依頼をしないでください。ヤフージャパンから迷惑行為をする利用者と見なされ、2度と削除依頼が出来なくなる可能性が考えられるためです。

【注意点③】削除依頼の意図を伝えづらい

 削除依頼をする理由が、「個人情報の掲載」「不適切な投稿」「宣伝、広告的な利用」の場合を除いては、選択方式での要請になります。
 そのため、削除依頼を希望する本来の意図を伝えづらい面があります。

【注意点④】ベストアンサー決定後の「解決済の質問」の削除は月に1件のみ

 ベストアンサーが決定した後の「解決済みの質問」は月に1件しか削除出来ません。そのため、削除したい投稿が複数あった場合は一定期間を空けて、削除しなければならない場合があります。

【注意点⑤】回答は基本的に削除できない

 質問に対しての回答は基本的に削除出来ません。但し、寄せられた全ての回答の削除は条件つきで可能です。
 その条件は、「公序良俗に反する、著作権を侵害する、個人情報漏えいといった内容を含むと思われる回答」です。それに該当する場合は削除が可能です。

【注意点⑥】回答が締め切られた質問は削除できない

 ヤフー知恵袋では、回答が締め切られた質問は著作権がヤフージャパンに移ります。
 そのため、そのような質問は、本人も削除することができません。

 

他の削除方法

 では、削除依頼をしても対応されなかった質問等は諦めて泣き寝入りするしかないのでしょうか。
 実は、他にも方法があります。次の3つの方法が挙げられます。

送信防止措置依頼書

 送信防止措置依頼書とは、企業や個人の利益を侵害する投稿に対して、削除の申し出をするための依頼書のことをいいます。
 送信防止措置依頼書は郵送で行います。必要書類は下記の4点です。

■必要書類
■侵害情報の通知書兼送信防止依頼書
■ヤフーとやりとりしたメールがあれば、その内容を印刷した書類
■問題のある投稿画面をプリントアウトした書類

仮処分

 仮処分とは、裁判をせずに勝訴(裁判で勝つこと)時と同じ状態を確保する手続きのことをいいます。
 判決が下されるまでに1年前後あるいはそれ以上の期間を要する裁判に対して、仮処分は数日から数週間で判決が下されます。

 裁判で判決が下されるのを待っていては問題のある口コミが拡散される恐れがあります。スピーディーな解決が望まれるインターネット上のトラブルは、裁判より短期で判決が下される仮処分の方がよいと言えるでしょう。

【関連記事】仮処分とは?わかりやすく解説

発信者情報開示請求

 発信者情報開示請求とは、プロバイダに対し、発信者の情報(住所・氏名・登録された電話番号等)の開示を求めることをいいます。
 発信者情報開示請求は、投稿者を突き止めて、本人に削除してもらうこと等を目的に行います。

 

弁護士に相談がオススメ

 前項で紹介した「送信防止措置依頼書」「仮処分」「発信者情報開示請求」は、法的手続になるため、自身で進めていくのは難しいです。ですので、それらを行う場合は、法律に詳しい弁護士に相談することをオススメします。
 弁護士に相談をすれば、どのようにすればよいのか助言してくれるでしょう。

 

民間の削除依頼業者への依頼は違法

 弁護士法では「法的な手続について、弁護士以外の者が報酬を受け取ってはならない」と定められています。そのため、削除依頼が出来るのは書き込みをされた本人(企業であれば社内の人)と弁護士に限られています。

 にも関わらず、ヤフー知恵袋をはじめとしたネット掲示板に書き込まれた誹謗中傷の苦しみに付け込んで、削除代行を謳っている民間業者がいます。
 そのような業者への依頼は、違法になる可能性があるので、絶対にしないでください。

 

最後に

 ヤフー知恵袋の投稿は、匿名で投稿出来るため誹謗中傷が少なくないのが現状です。
 ただ、ヤフーは口コミの削除について基準を設けているため、全ての削除依頼が対応されるとは限りません。

 削除されない場合は、弁護士に相談をすることをオススメします。弁護士に相談をすれば、送信防止措置依頼書や仮処分、発信者情報開示請求等の方法を駆使して、一人ひとりに合った解決方法を導き出してくれるでしょう。