「Googleの画像検索に表示される自分の顔写真を消したい」
「自分の名前を検索すると、上位表示されるページに個人名や住所等の個人情報が載っているから削除したい」
「SNSの投稿を削除したにも関わらず検索結果に表示され続けて困っている」
人にはプライバシーがあるにも関わらず、このようにgoogleの検索結果にまつわる問題が生じます。
今回は、Googleの検索結果から削除する方法についてお伝えします。
削除申請の方法
Googleの検索結果の削除申請方法は、以下のように削除したい情報によって異なります。
【方法①】個人情報
個人名や住所、顔写真等、個人情報に関する削除は、こちら「個人情報の削除リクエストフォーム」から削除申請をすることが出来ます。
【方法②】個人情報以外のプライベート情報・著作権侵害
個人情報以外のプライベートな情報や著作権侵害に当たる情報の削除は、こちら「Google からコンテンツを削除する」から申請してください。
【方法③】アダルトな情報
裸写真等のアダルト情報を削除したい場合は、こちら「不適切なコンテンツの報告」から申請してください。
削除したページと検索結果の表示
ツイッターやフェイスブック等のSNSに投稿した内容やSNSの元祖と言われており現在はサービスが終了している「前略プロフィール」に投稿した個人情報、5chや爆サイ等の掲示板の投稿、アメブロやFC2ブログ等のブログサービス、ニコニコ動画にうpした動画等、削除したにも関わらず、Googleの検索結果に表示されるというケースも珍しくありません。
そもそも、なぜそのような事象が起こるのでしょうか。
削除したページが Googleの検索結果に表示される原理
ウェブサイトは、クロール(インターネットを巡回し、ウェブサイトからページの内容を収集・保存する作業)によってキャッシュ(再度訪問しても素早く表示させるために情報を保存しておくこと)として認識され、検索結果に反映されます。
裏を返せば、Googleのキャッシュに残っていなければで、検索結果に表示されることはありません。
削除したページが検索結果に表示され続ける理由
ではなぜ、削除したページが、検索結果に表示されるのでしょうか。
Googleでは、定期的にクロールを行い、キャッシュが更新されています。もちろん、削除したページは、クロールされるとキャッシュが更新され、検索結果から表示されなくなります。
ですが、サイトの規模や環境によってクロールされる頻度は異なります。削除したタイミングでクロールされないため、すぐ検索結果に反映されないのです。
ページの削除とクロールのタイミングに時差が生じるため、削除したページが検索結果に表示され続ける原因になっているのです。
削除したページを検索結果に表示させないキャッシュ削除申請方法
では、クロールされるまで待つしかないのでしょうか。人によっては、生活に支障を来たしているため、早急に削除したい方もいるでしょう。
そのような方向けに、キャッシュを削除申請する方法があります。キャッシュを削除すれば、削除したページは検索結果に表示されなくなります。
キャッシュの削除申請は、こちら「古いコンテンツの削除」から出来ます。
その際、以下の次の手順で行います。
①URLを入力
はじめに、空欄に削除したいURLを入力します。
②「削除をリクエスト」をクリック
①を行うと、分析され以下の画像のように表示が出ます。
画像引用元:iSchool
「削除をリクエスト」をクリックしてください。
③ステータスをチェック
「古いコンテンツの削除」ページの下部に、以下画像のような管理画面が表示されます。
画像引用元: iSchool
リクエスト直後は、ステータスが「保留」ですが、一定時間を置くと、下記画像のようにステータスが「削除済み」になります。「削除済み」になれば、検索結果に表示されなくなります。
画像引用元:iSchool
但し、「削除済み」となっても、数日間は検索結果に反映されるケースがあります。一定期間は表示されると捉えておきましょう。
キャッシュ削除申請ができない原因
キャッシュ削除申請ができないケースもあります。できないケースについて、Googleは、以下のように明示しています。
古いコンテンツであり、インデックスに登録されていない
キャッシュ削除リクエストで説明されたテキストまたは画像は、Google のキャッシュ コピーに存在しないようです。古いコンテンツは Google のインデックスと検索結果からすでに削除されていると考えられます。何もする必要はありません。
ページがインデックスに登録されていない
キャッシュの削除をリクエストしたページはいかなる Google の検索結果にも含まれていません。何もする必要はありません。
コンテンツがまだページに存在している
キャッシュ削除リクエストで説明されたテキストまたは画像は、まだライブページに存在しています。ウェブマスターに連絡しコンテンツの削除を依頼後、必要に応じて再度リクエストを送信してください。古いコンテンツの削除ツールへのリクエストは、コンテンツが変更された場合、または利用できなくなった場合にのみ成功します。
リクエストの重複
この URL に対して送信されたキャッシュ削除リクエストがまだ完了していません。既存のリクエストが処理される前に、同じ URL に対する新しいリクエストを送信する必要はありません。
指定なし
上記以外の理由でキャッシュ削除リクエストを処理できませんでした。詳細情報はありません。
引用元:https://support.google.com/webmasters/answer/63756
YahooとGoogle
Yahooは、Googleと検索エンジンを共有しています。そのため、Googleの検索結果の削除を行えば、Yahooの検索結果にも表示されません。
検索結果の削除と裁判
本記事で紹介した申請方法でも削除されない場合はどのようにすればよいのでしょうか。その場合、裁判を起こすという手があります。しかし、「忘れられる権利」と「知る権利」の兼ね合いから、必ず削除されるとは限りません。
実情、裁判で削除される可能性はあるものの、芸国法人Google.incが相手になり、米国から法人の資格証明を取り寄せて申立書を英訳して米国に発送する必要があります。Google.incは日本人弁護士が裁判に出席して争ってくるので、手間がかかります。
Googleの検索結果の削除をめぐる裁判は、ハードルが高いことを理解しておきましょう。